2023/05/31 14:21


失われた30年から取り戻す30年に~更なる次の世代へ~


そろそろ梅雨入りの季節となり、ジメジメしてきましたね。
今回は、HOBIのポリシーである【ALL MADE IN JAPAN】であることで何が出来るかということをお話しできたらと思います。

私自身『失われた30年』と言われる期間の真っただ中を生きてきた状況ではありますが、
何も変わらないままでいくと失われた40年、50年というフレーズになりそうな危機を感じております。
※現に一昔前は失われた20年と言われてた様な。。

失われた30年とは?

そもそも失われた30年とは何かということですが、
バブル経済を作り上げてきた余波であることで、未だ立ち直れていないからこのようなフレーズが盛んになるのかと思います。

何が失われたのか?

様々ある中で、一つピックアップしたいのは
【MADE IN JAPAN】製品が世の中から大きく失われました。
理由はご周知の通り、海外の安価製品が簡単に手に入るからですが、
その大きな要因は人件費です。
例えば国内では日給1万円の仕事でも、海外のある国では日給400円程度で請け負う地域もあります。
なぜその差が生まれるかというと、生活水準に大きな差があるからです。
日本の様に、インフラが整っておらず、トイレなどにしてもウォシュレットはもちろん無く、水洗でも無いことも多いです。
しかしながら、地域の方々が一定の幸福感が得られ、発注する大企業が一蓮托生の思いがあればよろしいのかとも思いますが、
発注企業がいきなり梯子を外すようなことも耳にしたことがございます。

海外製品について話が長くなりましたが、反比例するように、日本の職人は仕事が無くなり、廃業することが多くなりました。
また、行く先が不透明で子供に引継がない職人さんもいらっしゃったと聞きます。
上記の要因などもあり、多くの【MADE IN JAPAN】が姿を消していきました。

取り戻す30年に

失われた30年を創り上げてきたのも人であり、取り戻すことも人であると思います。
HOBIとしては日本のモノづくり産業の中で、微力でも役に立てたらという思いで、
昭和、平成、令和と続く高度な職人技術をお借りし、皆さまにご提供できる【MADE IN JAPAN】を作り出しています。
国内自給率が上がることで食物連鎖の様に繋がる(ちょっと下世話な言い方ですが金が回る)様になれば、幸せになるのではと感じて業務に取り組んでいます。

どの職種もそうであると思いますが、委託している業務を内製化することは非常に難しく、
年月が経てば経つほどノウハウは全て委託先が蓄積している状況となります。(失われることとほぼ等しい)
明治時代の廃仏毀釈の様に、一度無くしたものを取り戻すことは非常に難しいと思います。
ですがこの時代を生きている私たちの責任として、取り戻せるものは取り戻していく気概で進んでいきます。
職人さんも高齢化が進んでおりますが、少しでも多くの技術を残せるよう努力を続けて参ります。

更なる次の世代へつなぐために

次の世代の幸せな日常は、今を生きる私たちの未来を見据えた活動が基盤になっていくのではと感じます。

気持ちよく次の世代にバトンタッチできたらいいんじゃないかなと思います。

HOBIとしては、ささやかではあるのですが、製品を作って頂ける方が増えて【MADE IN JAPAN】を増やしていける様目指していきます。

その頃には日本のモノづくりが賑やかになり、日本がより一層、楽しくなっていることを期待しております。